東電設計株式会社様インタビュー 社会インフラを支える電力総合コンサルティング企業に聞く ― 障害者雇用の取り組みと今後の展望 | ココピアキャリア

東電設計株式会社様インタビュー 社会インフラを支える電力総合コンサルティング企業に聞く ― 障害者雇用の取り組みと今後の展望

今回は、電力設備をはじめとする社会インフラに関わる総合コンサルティング事業を展開する東電設計株式会社様にお話を伺いました。インタビューに答えてくださったのは、人事部の谷様と齋藤様。事業内容から社風、そして障害者雇用の現状と今後について、率直に語っていただきました。

会社概要・事業内容について

——まず簡単に貴社の事業内容についてお伺いできますでしょうか?

谷様:当社は電力設備を含む社会インフラに関わる研究から設計・管理までを担う電力総合コンサルティングを行っています。

齋藤様:電力設備・施設が中心ですが、電力以外にもトンネルや鉄道関連の案件も請け負っており、国内だけではなく、海外においてもこれまで1,000件以上のプロジェクトを手がけてきました。


会社の社風について

——御社の社風についてもお伺いできますか?

齋藤様:真面目で穏やかな雰囲気ですね。対話を大切にする文化があり、フラットに話しやすい環境だと思います。

谷様:昔は縦割りの組織でしたが、震災以降は若手を多く採用するようになり、現在では新卒やキャリア入社5年以内の社員が4割を占めています。服装も含め自由度が高く、営業的な色が強い部署が少ないため、全体的に穏やかな社風と感じられるのかもしれません。障害のある方にとっても働きやすい環境だと思います。


障害者雇用の取り組みについて

——障害者の方々はどのような形で雇用されていますか?また、実際にはどのような業務に従事されているのでしょうか?

谷様:採用は人材紹介が中心ですが、最近はハローワークやキャリアセンターに直接出向くこともあります。現在、障害者雇用で採用した方が、従事している業務は6割が事務(人事・経理など)、4割が技術職、社内SE・ITサポート職です。派遣で担っているシステムサポート業務を障害者雇用に置き換える取り組みも考えています。

齋藤様:基本的に中途採用が多かったのですが、新卒採用についても人材紹介会社経由で紹介いただいたり、ハローワーク主催の面接会に参加するなど徐々に新卒の方の採用も増やしていきたいですね。


——障害者雇用で求める人物像について教えていただけますか?

齋藤様:自分の障害をきちんと理解し、適切に伝えられる方です。配慮事項には留意しつつも、自分で対処できることは対処していこうというお気持ちの方が望ましいかなと思います。また、個人でできる仕事もありますがチームで相談しながら進める仕事もありますので、チームでのコミュニケーションや積極性もあると素晴らしいなと思います。

谷様:明るく素直で、挨拶ができ、基本的なビジネスマナーを身につけている方。そして誠実に業務へ取り組める方が望ましいですね。


——障害のある方が働く上での工夫や配慮についてはどのようにされていますか?

齋藤様:入社前から履歴書記載の配慮事項以外の情報も丁寧に確認し、内定後も上長と配慮事項をすり合わせ・確認を行います。入社後もご希望があれば定着支援面談を行い、チーム内で障害について共有します。またグループ内での周知を希望される場合には配慮事項の理解を促す研修も実施しています。

谷様:上長となるような立場の社員向けに、外部講師を招いたセミナーも今年実施しました。まだ十分とは思っていませんが、障害をお持ちだったとしても、活き活きと働ける職場になるようにしています。


今後の方針について

——今後の障害者雇用の方針を教えてください。

谷様:障害の種類に関わらず「入社してよかった」と思ってもらえるようにしたいですね。今後も計画数に関わらず積極的に採用していきたいです。

齋藤様:採用後も定着支援を通じて一人一人に寄り添い、安定的に過ごしやすい環境を整えていくことや管理職・新卒向けの障害理解セミナーも継続して実施していきます。障害について理解を社内全体に深めていくことで、障害のある方、ない方、共に働きやすい環境を醸成していきたいと思っております。


採用事例について(ココピア経由で入社されたTさんの場合)

実際に採用されたTさんについてもお話を伺いました。

——採用段階で、書類と面接でのギャップはありましたか?

谷様:大きなギャップはありませんでした。入社当初は繁忙期で仕事のサイクルに入りづらさはありましたが、TさんがSOSを出してくれたことで早期に対応できました。コミュニケーション能力も高く、ちょうど昨日正社員登用も決まりました。

齋藤様:定期的にTさんと面談し、一緒に課題を整理しました。Tさん自身が上長へ相談する姿勢を持ってくれたのがとても大きかったと思います。


——定着の工夫についてはいかがでしょうか?

谷様:より丁寧にフォローすべく配属部門との「橋渡し役」として相談できる仕組みを整えていきたいと考えています。特に在宅勤務では勤務状況が見えにくいため、より丁寧なフォローは必要に思います。

齋藤様:業務について悩んでいたときには、一緒に課題を整理して上長への相談につなげました。面談を重ねるごとに表情も明るくなり、ご本人からも「安定してきた」と言っていただけて嬉しかったですね。


採用担当者からのメッセージ

インタビューの最後には、これから東電設計様で働くことに関心がある方々向けに採用担当の方々から応援のメッセージを頂きました。

——最後に求職者の方々に向けて背中を押す一言いただけますでしょうか?

齋藤様:東電設計に興味を持って頂きありがとうございます。当社は社員一人一人の意見とか成長、働きやすさを大切にしている会社ですので、活き活きと働ける環境であると思っています。なので、今までの経験などを活かして当社の一員としてご活躍いただけることを心より願っております。ぜひご応募の程よろしくお願い申し上げます。

谷様:齋藤さんが弊社の障害をお持ちの方への採用方針や考え方をまとめてもらえたと思います。ご縁を紡いで一緒に働けることを楽しみに心より皆様の応募をお待ちしております。


社内見学

インタビュー後に、東電設計様のオフィスを見学させていただきました。綺麗なオフィスで、社員の方なら、誰でも使えるカフェテリアなどをご紹介いただきました。福利厚生の一環として、もちろんリモートでの勤務も可能ですが、オフィスを充実させているようです。

新築のカフェテリア

こちらもカフェテリアの写真です


まとめ

今回のインタビューを通じて、同社は社会インフラにおける幅広い実績を背景に、穏やかで開かれた社風のもと、障害者雇用にも積極的に取り組んでいることが伺えました。障害を持つ社員一人ひとりに寄り添い、定着やキャリア形成を支援する姿勢が非常に印象的なインタビューとなりました。